「水深200メートル、150メートルくらいから底まで反応が出ています」
とび島丸・鈴木健司船長のアナウンスでスタートすると、多くの人が5〜6杯ずつの多点掛けを決める。それが投入のたびに釣れるから、やっぱり今年の石廊崎沖はすげえやと思っていたら、船長は思いがけない言葉を発した。
「今日は乗りが悪いね」
は、これで乗りが悪いですって!どういうこと?
「今日はパーフェクトがないから乗りはあんまりよくないですね」
いかに今年の石廊崎沖がすごいことになっているかをこの言葉で理解。
「触りを取って乗せようなんて釣り方じゃ乗らないよ。広い範囲に反応があるから電動巻きで素早くその中を通過させないと間に合わないよ」
船長は度たび発破をかける。群れが広く濃く出ているときの釣り方で、まさにかつての乗りと釣り方が復活したといえよう。
1流し1回ということもあるが、いい流しでは4〜5回取れる人もいて一気に数をのばしていく。中小型の刺身サイズも多く生でキープする人もいるが、やはり船上干しが最高。潮回り中、仕掛けの落下中、乗せたイカを置き竿で巻き上げ中にイカをさばいてせっせと干していく。さすがに暑さと忙しさで多くの人はペースダウンも、最終的には束釣りが数人。
「みんな暑さと疲れでダレちゃうんです。今の反応ならガチでやれば150杯は釣れるはずです」と船長。
石廊崎沖の釣果は体力次第のようだ。
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西伊豆土肥恋人岬
とび島丸
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